最終更新日:2020年11月9日

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テクニカル分析を盲信すると痛い目にあう。

テクニカル分析

私はテクニカル分析が好きです。また、Portfolio Checkerに投稿している内容でテクニカル指標について書いている記事も多く、私にとってはトレードをする上で必要不可欠な道具です。

今回はこれらを半ば否定することとなってしまうのですが、テクニカル分析の罠に嵌まらないためにも是非知っておいて欲しいことを書いていきます。

今回のタイトルは「テクニカル分析を盲信すると痛い目にあう」。既に気付いている方も多くいるかもしれませんが、これからテクニカル分析の勉強を始めようとしている方は今回の内容をしかっりと理解しておくようにして下さい。

テクニカル分析が如何に便利かお見せします

テクニカル分析に必須のテクニカル指標。これを使いこなせればトレードを有利に進める事が出来ます。論より証拠という事で、まずは下記のチャートを見て下さい。

1.移動平均線

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このチャートでは75日移動平均線が綺麗に上値抵抗線の役割を果たしています。つまり、このラインでの反落を基準にトレードを行えば、それだけで利益が出る可能性があるのです。

過去に抵抗線の役割をしたラインは次も同じように抵抗線として意識される可能性があるのです。この心理をトレードに活かしていくのです。

2.ボリンジャーバンド

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このチャートに引かれたラインの事をボリンジャーバンドと呼びます。ボリンジャーバンドは統計学に基づいたテクニカル指標で、「株価の大半はこのバンド内に収まる」といった標準偏差の概念を使用しています。

上記のチャートで説明すると、中央の青いラインが25日移動平均線で、その両隣りが+1σと-1σ、一番外側が+2σと-2σ、株価が±1σの外に出る確率は68.2%で±2σの間に収まる確率は95.4%です。つまり、株価がバンドの外に出る確率は4.6%、これを利用して+2σを超えたら空売り、-2σを超えたら買い、この手法だけでもそれなりの利益を上げる事が可能なのです。

3.一目均衡表

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このチャートに表示をさせているのは一目均衡表と呼ばれるものです。一目均衡表の雲はそれ自体が支持線や抵抗線の役割をし、分厚い雲程その効果は強力になります。

チャート上の黒丸で囲った部分では支持線であるはずの雲を抜け、下降相場へ突入していることが分かるかと思います。すると、これまで支持線の役割をしていた雲が抵抗線に変わります。これにより株価は雲に押さえられるかのような動き方をするのです。

4.急落・急騰を利用したトレード(5分足チャート)

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これは5分足チャートですが、この日は寄付きから大きく下落していることが分かるかと思います。株価が大きく下落すると、移動平均線と乖離差が開くことになります。すると、株価はこの乖離差を埋めるかのように移動平均線に戻っていくかのような動きをします。これが移動平均線との乖離差を利用したデイトレード手法です。

つまり、株価が急上昇・急降下した時と言うのはある意味チャンスなのです。このような時はそこからの反発を狙った逆張りトレードの絶好の取引ポイントになります。

5.窓埋めを利用したトレード

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寄付きで前日終値から窓を開けてのスタートとなる日は結構あります。株価は窓が開くと、今度は窓を埋めるような値動きをすることが多々あります。これを利用したのが寄付き後の窓埋めトレードです。

上記のチャートでも寄付き後大きく窓を開けた後、今度は窓を埋める方向に動き出していることが分かるかと思います。デイトレの中ではメジャーな手法であり、好んで使うトレーダーは結構います。

以上初歩的なテクニックではありますが、比較的シンプルなトレード手法について解説してみました。

成功事例に騙されるな

これまでの解説を読んでどのような考えをお持ちになったでしょうか。こんな上手くいくハズがないと思ったのならば問題はないのですが、テクニカル指標って凄いなー。このような感想をお持ちになった方は、少々考えを修正する必要があります。

例えば、実際にテクニカル分析のセミナーや勉強会に行ってみると前項のような事を学ぶかと思います。投資について詳しい知識を持った講師が、慣れた様子で説明するわけですから、非常に分かりやすくテクニカル分析について学ぶ事が出来るかと思います。

それを学ぶを「投資ってちゃんと勉強すれば何とかなるんじゃないか」と思えてくるようになります。株で勝てるのは1割以下って言うけど、ちゃんと勉強すればその1割に入れるんじゃないか。私もこんな勘違いをしていた時期もあります。

ここからが重要なのですが

テクニカル分析を説明するに辺り用意したチャートは、解説するに丁度良いチャートを抜粋しているのであって、成功事例だけでなく、失敗のパターンも多く存在する

もちろん私が書く記事でもある手法を解説する時はそれを説明するに辺り、辻褄が合うようなチャートを抜粋して選択しています。いくらでも例外はあるハズなのに、あたかもそれが王道のような解説をします。これは便宜上仕方のない事でもあります。

この傾向は巷に出回っている書籍等でも多く散見されます。ここでこうなったら買い、こうなったら利益確定、このテクニカル指標はこう使う。確かに一般的に広く知らているシグナルと言うのは存在しますが、それだけでどうこうなる程投資は簡単ではありません。

テクニカル指標は結局のところ株価や出来高を加工しただけのものであり、判断材料としてプラスにはなるものの、それを投資に活かしていけるかどうかは、その人次第なのです。

その手法や指標が役割を果たさない事も考える

解説する側は説得力を持たせるために、都合の良いチャートを使っているだけであって、上手くいかないパターンと言うのもたくさんある事に気付いてください。ある程度トレードをしたことのある方でしたら問題はないかと思いますが、初心者にはこの事をしっかりと理解できていない方が多いように思います。

タイトルの「テクニカル分析を盲信すると痛い目にあう」と言うのは、そのテクニカル分析の成功事例の他にたくさんの失敗事例がある事を知っておいて欲しいという私の考えなのです。

失敗事例を考察しない人は投資の技術がいつまで経っても上達しないはずです。実際に私がそうでした。

相場に絶対はありません。どんな時でも自分の判断を疑って掛かってください。視点を180度変えてみないと正しい判断と言うのは出来ません。


ロート

高配当ETFを中心に保有しています。 アメリカに長期投資をしながら、日本株でデイトレードやスイングもしてます。 主たる取引スタイルは時期や気分で変えています。一つの戦略に固執せず、色々な考えで相…

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