最終更新日:2020年08月23日

米国外の増配株/クオリティ株ETFを比較してみた
ETF 連続増配株 クオリティ株まえがき
この記事は個人的なメモです。
私はインデックス投信とレバレッジETFをメインの投資対象にしています。 しかし最近スマートベータ戦略にも興味がわいたため、連続増配株のETFであるVIGと、将来増配しそうな株のETFであるDGRWを少しずつ買い付けています。
これらはいずれも米国株を対象にしていますが、ジャック・ボーグルが米国市場の今後の株式のリターンはこれまでよりも低くなるだろう、と予測している話を聞きました。
その予測が妥当かはともかく、米国外の株式に対するエクスポージャーも取ったほうがいいだろうという考えから、米国外に対して似た戦略を採用したETFがないか探してみました。
米国外の増配株/クオリティ株ETF
米国外に投資するスマートベータETFは希少らしいです。
それでも日本から投資可能なものが5本ほど見つかりました。 ※データはSeeking Alphaのもので、8月23日現在です。
ティッカー | VIGI | IGRO | IDHQ | IQDG | EUDG |
---|---|---|---|---|---|
ファンド名 | Vanguard International Dividend Appreciation ETF | iShares International Dividend Growth ETF | Invesco S&P International Developed Quality ETF | WisdomTree International Quality Dividend Growth Fund | WIsdomTree Europe Quality Dividend Growth Fund |
地域 | 米国を除く全世界 | 米国を除く全世界 | 米国を除く先進国 | 北米を除く先進国 | 欧州 |
運用会社 | バンガード | ブラックロック | インベスコ | ウィズダムツリー | ウィズダムツリー |
設定日 | 2016年2月26日 | 2016年5月17日 | 2007年6月13日 | 2016年4月7日 | 2014年5月7日 |
経費率 | 0.20% | 0.22% | 0.29% | 0.42% | 0.58% |
運用資産残高 | 24億ドル | 8400万ドル | 6300万ドル | 1.3億ドル | 3200万ドル |
直近終値 | 71.86ドル | 55.95ドル | 26.24ドル | 32.19ドル | 27.43ドル |
3年騰落率 | +14.68% | +1.01% | +15.34% | +11.45% | +7.67% |
5年騰落率 | - | - | +33.81% | - | +24.56% |
分配利回り | 1.70% | 2.34% | 1.83% | 1.77% | 1.90% |
増配率(3年幾何平均) | +33.38% | - | +6.30% | - | +6.78% |
保有銘柄数 | 425 | 456 | 258 | 235 | 187 |
いずれもここ数年は時価総額比のインデックスETF(VIGIとIGROはVEU、IDHQとIQDGはVEA、EUDGはVGK)をアウトパフォームしているようです。
ちなみにそれぞれの運用会社が対応する米国内のETFも出しています(VIGIはVIG、IGROはDGRO、IDHQはSPHQ、IQDGとEUDGはDGRW)。
またIQDGには為替ヘッジ付きのIHDGもあります。
これらのうち、IDHQとEUDGは国内ネット証券で買付可能です。それ以外もサクソバンク証券なら買付可能でした。
あとがき
過去のパフォーマンスから考えると、VIGIとIDHQが有力でしょうか。
米国ETFで日本に投資する利点はないので、日本が含まれないEUDGを当初考えていましたが、これは経費率が高く運用資産残高が少ないのでやめたほうが良さそうです。
ちなみにVIGIの日本株比率は12.58%で3位、IDHQの日本株比率は25.90%で1位でした。